投資に於ける経済指標とは?
世界の経済情報は重要!
経済指標とは?
経済指標とは世界中の国単位で行っている政策や輸出量などの国自体で行っている活動を発表することでその国の情勢や景気・これからの政策などを世界中のトレーダーが知ることが出来ます。
例えばその国の景気が良い方向であれば、その国の通貨の価値が上がり、逆に悪いと判断されると下がる方向に動きます。
そこで、通貨が動くのですがその動く値幅や勢いが急激かつ激しく動くことがあります。
それも急激で激しく動くことで損切りポイントに当たってしまい強制決済をされたり、逆に利益が小さい箇所で強制的に利確されてしまったりします。
利確だと小さくても利益が出るのでありがたいですが、強制損切りだと大きな損害が出てしまう場合もあります。
ですので、デイトレーダー(一日毎に利益を確定させて稼ぐトレードを主としているトレーダー)は重要な経済指標前に利確したり、経済指標が出た後に上がりやすそうな方へエントリーを行ったりされています。
経済指標は良くも悪くも相場を大きく動かす影響力があるのでトレーダーには意識すべき事のひとつだと言えます。
これはFXや株式はもちろん、先物取引等でも影響されますので注目度も高く指標前は世界中のトレーダーが注目して観察しています。
では、経済指標の注意点や注意すべき発表などを解説します。
解説前に余談ですが、FXで米ドル/日本円(USD/JPY)で通貨として価値が高いのはUSDになります。
FXのチャートを見る時もUSD/JPYとあれば先頭のUSDが通貨として価値が高い(通貨として力が強い)方になりますのでご参考までに…
注目すべき経済指標の国は?
ほとんどの通貨で一番影響力がある通貨と言えば、やはり米ドル(USD)になります。
つまり、アメリカの経済指標は大きな影響力がり色々な通貨に影響する事があり特に気を付ける必要があります。
その次がヨーロッパ(欧州)通貨です。ポンドやユーロなどは注目されやすくポンドに関しては平常時でも通貨が大きく動く傾向があります。
ですので、ポンドのイギリス、ユーロは欧州加入国の経済指標を大きく動かしますので注目ポイントであると言えます。
他の通貨でも経済指標は大きく動く傾向はありますが、市場が始まる時間・終わる時間が異なるので影響が出にくい事があります。
経済指標と各国市場の開始・終了時間について
市場とは株や為替の投資に関する国ごとの機関がありその市場が始まる時間は異なります。
それは当たり前のことですが、時差がありますのでその国の昼間での取引になりそれに連なって大口の投資家や個人の投資家の参加人数も変わります。
日本とアメリカではトレーダーの人数も違いますので価格の変動率が変わるのは当然でその時間ごとに気を付ける点や狙うポイントが変わったりします。
日本時間では先ほども述べた通り参加人数が少ないので値動きが緩やかになりがちです。
しかし、中国などの大きな国の指標で変動することもあります。
例えばですが、中国の原油輸入量や在庫量が増減するとニュージーランド(NZ)やオーストラリア(AU)の価格が変動します。
なぜかと言うと、NZやAUは原油産出国で中国が原油の購入国なのでその中国がいかに原油を使用したかや輸入しているかで産出国の価格変動に影響してしまいます。
このように各国の経済指標が色々な通貨に影響を与え、その市場時間で影響する時間が異なりそれが平日の24時間内で価格を上下させているのでトレーダーの方には注目されるのです。
特に欧州市場開始時間とアメリカ市場開始時間が5時間ほどの差でしかなく、欧州とアメリカの市場時間がラップしているので、指標が連続して出る場合があり激しく動くことがあります。
注目すべき国別重要経済指標
国別で経済指標の重要度は異なりますが、特に注目されている経済指標をご紹介します。
日本円
・国内総生産
・経常収支
・景気期待指数
日本の経済指標は注目されるものがありますが、アメリカの市場等が開いておらず単独での指標が多い為、急激な増減は少ない方です。
アメリカドル
・失業保険申請件数
・コアCPI
・原油在庫量
・生産者物価指数
アメリカは経済の中心であり、世界的に見ても一番注目される経済指標で上記の指標は価格の増減率が高い部類です。
イギリスポンド
・国内総生産
・製造業生産
・失業保険申請件数
イギリスも世界的に見て経済指標が注目されやすい通貨で気を付けなければいけない指標です。
欧州ユーロ
・消費者物価指数
・域内総生産
・欧州中央銀行 政策金利
欧州はヨーロッパの内、加入している国で共通の通貨を使うことによりアメリカなどの通貨が強い国に対抗するためにあり、同じく強い影響力があります。
加入している国の経済状況や生産数が一つの国単位になっていますので、安定性があり強い通貨です。
強いという事は経済指標発表時には激しく値動きをしてしまいます。
上記の4通貨は世界的にも注目度が高くトレーダーの決済タイミングやエントリーポイントにも影響します。
さらに、ご紹介した経済指標以外にも注目されている指標はあり、特に予測しにくいのが要人発言というものがあります。
要人発言とはその国々の代表的立場の方が発言される指標で、経済状況についてポジティブ・ネガティブの発言次第で値動きが急変することがあります。
逆に警戒していたのに、大した発言がなく値動きが変動無く進んで行ったりと予測が極めて難しいです。
各国の経済知識が豊富な方だと発言の予想が出来るかもしれませんが、その情報を得るのは難しい事かもしれません。
さらに要人発言は特に前触れもなく訪れることありその場合は大抵が値動きを変動させる発言が多く気が付けば急上昇・急降下をする事があります。
経済指標の重要性
今までの解説で全ての経済指標については説明不足かもしれませんが、大きな指標は特に警戒が必要です。
しかし、逆手を取って利益を取ることも出来る一つの起点になることもありますのでトレードスタイルに合わせてうまく使ってください。
さらに詳しく経済指標について知りたい方やトレードの質向上をお考えの方は「Investing」というアプリがおススメです。
経済指標等の情報以外にも沢山の情報がありますのでインストールしておきましょう。
最後に
必要な情報は常に知るようにする!
経済指標は国ごとの政策や景気等深く知識を付けていればその先の値動きについて予想も効きやすく、その関連性を知れば値動きしやすい通貨も把握しやすい為、エントリーする通貨を絞りやすくなり利便性に優れています。
もちろん、経済指標はあくまでも指標ですので必ず値動きするものではありませんが、どの経済指標は値動きが急変しやすいは知っておくべきでしょう!
投資の学習手段とは?
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